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楓月のソナタ

零度近い寒さ

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零度近い寒さ


さてさて、やっと目的地に着いたら夜。昼は灼熱地獄なのに砂漠の夜は寒~い!
零度近い寒さ。
震えながら目の前のホテル (ボロボロの平屋、というか小屋に近い) に駆け込み、部屋を取りました。
夕食はすぐ横の屋台のような店で砂混じりのクスクスをジャリジャリ音させながら食べ、ホテルに戻りました。
部屋にはようわからん虫や爬虫類が壁や床に這ってましたが、サソリじゃなければもうOK!
貧乏旅を続けてたら人間強くなります。
身体は砂だらけ、シャワーはもちろんお湯なぞ出ません。
しかも砂漠地帯だから水不足、いつ水が止まるかわからん。
震えながらさっさと水シャワーを浴びて、まん中が陥没したベットに虫がいないか確かめて寝。
朝です。
ホテルを出て、さて「砂漠へ行くぞ」と言っても、もうここ自体が砂漠。
ホテルから数分歩くと周りはなんもない。見渡す限り砂だけ。
美しいっちゃ美しいけど、すぐ飽きる。
イメージしてたような遊牧民とかラクダとかがいる訳でもない。
2人の全身白い布とターバンをまとった男達が三日月型の長い剣を腰に差して砂漠を歩いてる。カッコいい。砂漠に似合う~ぅ。
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