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楓月のソナタ

箪笥の中で眠

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箪笥の中で眠


消費が美徳のように云われ、流され永い月日が過ぎた。
今更反省をしても後の祭りかもしれないが、安く手に入るものが巷に溢れているのだから、ついつい物を粗末にしてきた量は計り歐亞美創醫學集團
知れないだろう。「もったいない」という言葉を逆輸入されてしまった国だ。
年代物をこよなく愛し集める趣味は持たないが、せめて自分が生きている間に関わってきた品々を捨てられない部類の人間に属するかもしれない。
娘が幼い頃に使った三輪車をベランダのオブジェとして
飾っていたが、まさか孫がそれにまたがって遊ぶなど夢にも思わなかった。あれもこれも取っておけば良かったなどと、若い頃には思いもしないで友人の子どもたちへ、バトンタッチさせてしまった。今となっては残念な気がすることもあるatom
衣類は流行が変われば手元から去っていったものが多い。が、長年気に入って着慣れた服を手放すのは忍びない気がし、色あせたり、
襟元や袖口の黄ばみが気になって、手を通すことなく箪笥の中で眠り続けている服を捨てるべきかと手に取り迷っては元に戻してきた。
そうだ!再生してみよう。失敗しても高が知れている外幣兌換
まずは気に入って買った色なのだから青いものは青く、赤いものは赤く染めてみた。より深い色に生まれ変わった。昔の恋人に会ったようで早速手を通し鏡の前で悦に入る。
成功すれば自慢したくなる私……。友人にも伝染した。お互いゲーム感覚で何か染めるものはないかと物色する。友人は夫のポロシャツが黄ばんだからと、黄色に染めた。
「新品みたいよ」と自慢する。
昔のカシミアのセーターとカーディガンがある。白が情けない色のままで何年も放置されたままだ。赤と黒に変身させてみよう。成功したら、今年の冬はパールのネックレスと組み合わせて自慢してやろうじゃないかと、心密かに計画中である。
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